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第2クールオープニングテーマ Uru オフィシャルインタビュー

―第2クールからのオープニングテーマを担当されましたが、発表前となる第1クール放送中はどのように作品をご覧になっていましたか?

毎話、謎解きの面白さと、人物同士の関係と、猫猫の振り幅のある人柄や登場人物の背景など、本当にたくさんの魅力が詰め込まれていて、そのたくさんある魅力のどこを切り取って曲にしようか、と悩みながら観ていました。それと同時にいち視聴者としても楽しませていただいておりました。

―ご自身初のアニメのオープニングテーマです。改めてオファーをもらった時のお気持ちはいかがでしたか?

SNSのリプライや、反応の多くにも「EDじゃなくてOPなんだ!」という声がありましたが、これは私自身も思ったことで、今までED曲を歌わせてもらう機会が多かったので、OP曲を担当させていただく事のワクワク感と新鮮さがありました。

―楽曲への反響はいかがでしょうか?

今までもアップテンポな曲は歌ってきましたが、ここまで爽快なアップナンバーは初めてだったので皆さんの反応が気になっていたのですが、「猫猫と壬氏のことを歌ってる?」とか、この曲が誰目線の曲なのかを考えながら聴いてくださっている方がいらっしゃったり、ダイレクトに「歌ってくれてありがとう」と書き込んでくださった方もいらっしゃってとても嬉しかったです。「通勤通学で聴いています」という声もあって、私の曲で朝から元気が出るようなシングル曲ってもしかしたら初めてなんじゃ、、と思いました。(笑)

―制作陣からはどのようなオファーがありましたか?

猫猫と壬氏の距離感みたいなものを落とし込んで欲しいというリクエストをいただきました。先ほどお話したように、たくさんの魅力のうち、どの角度から作っていこうかとても迷っていたので、リクエストをいただけた事ですごくスッと書きたいことがまとまりました。

―作詞をされる上で、ヒントにしたシーンや大切にしたことはありますか?

私が担当させていただいた第2クールは、二人の関係に進展はなく、壬氏自身も自分の感情に対してまだはっきりとしていない状態だったので、答えを出さないようにという部分を大切にしました。歌詞の最後に「好きなんだ」と歌っていますが、「好きなものにときめいている人」って同性異性問わずすごく魅力的に見えたりして、その人を人として好きだなあと思うこともあると思うのですが、その人のそんな所に知らず知らずのうちに惹かれていて、恋愛感情を抱いてしまうこともある。ここは、聴く人によって形が変わってくる箇所なのかなと思っています。では壬氏はそのうちのどちらなのか、というのもまた聴いてくれる皆さんに委ねられたらと思いながら作りました。

好きなシーンはたくさんありますが、やはり第19話の壬氏が怪我をして朦朧としている猫猫の頬に手を添えた時の表情ですかね。第三者として、今猫猫に対してどんな事思ってる?と語りかけたくなるくらいに胸が熱くなりました。

―歌詞には壬氏から見た猫猫の魅力が詰まっていましたが、Uruさんの思う猫猫の魅力はどんなところですか?

「恐れを知らず 好きなものに夢中な猫」という歌詞を書きましたが、薬に関しての好奇心と知識があってすごく知的なのに好きなことに盲目なお茶目さがあったり、淡白な性格かと思いきや相手を慮って行動できる優しさや誰かを助けようとする正義感もあって。とても芯のある自分の軸をもった女性という印象で、私にとってもすごく魅力的な女性です。

―放送でオープニング映像としてご覧になった時はいかがでしたか?

とても美しい映像の後ろで自分の曲が流れていることにとても感動しました。どうやってあの遠近感や立体感を出すんだろうとか、映像の美しさに何度も繰り返し観ました。素晴らしい映像と一緒に流していだだける事に改めて感謝した瞬間でした。

―OP映像の中でお気に入りシーンなどがあれば合わせて教えてください。

たくさんありますが、青い薔薇が枯れた先に羅漢が見えるシーンも、楼蘭妃の鋭い目がこちらへ向く瞬間も好きですし、一番好きなのは、この曲の歌詞を感じる事ができるような、壬氏と猫猫が一度すれ違ってお互いに振り向く最後のシーンですかね!

―ここまでの放送で印象に残っているエピソードはございますか?

第19話の、猫猫が壬氏(そこにいたのが壬氏と知らずとも)を助けにいくシーンです。中に入る事を手伝ったような羅漢の言動も、現時点ではすごく怪しい人物ではありますが、これがまた展開が進んでいくうちに「ああ、、」となる時が来るんだよなと。ネタバレになるのであまり上手に話せていないですが(笑)壬氏にとっても、猫猫の行動に強く胸を打たれた回だったのではないかと思います。もちろん、観ている私たちにとっても。

―お気に入りキャラクターは?お好きなシーンもあれば合わせて教えてください。

猫猫がデフォルメキャラになるシーンが毎回ありますが、それがものすごく好きです!たまに耳が生えていたり。猫猫ももちろん好きなのですが、高順の冷静なポーカーフェイスの中に時々見せる優しさと静かに面白いツッコミをするところも好きです。

―最後にファンのみなさんへメッセージをお願いします。

これからも、「アンビバレント」がみなさんの日常の中のどこかで『薬屋のひとりごと』と共にずっと鳴り響いてくれたら嬉しいです。『薬屋のひとりごと』第2クールオープニングテーマを担当させていただき、ありがとうございました。

Uru

聞く人を包み込むような歌声と、神秘的な存在感で注目を集めるシンガー・ソングライター。自身のYouTubeチャンネルにて100本に及ぶカバー動画を公開し、デビュー前より幅広い年代からの支持を得る。 2018年、シングル「プロローグ」にて自身最多となるデイリーランキング11冠を獲得。2020年には、デジタルシングル「あなたがいることで」でオリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング1位を獲得。同年にリリースしたセカンドアルバム「オリオンブルー」ではオリコン週間デジタルアルバム1位を獲得。オリコン週間音楽ランキング史上、ソロアーティストとしては史上初のデジタルシングル(単曲)&デジタルアルバム同時1位を記録する快挙を達成。2023年には、サードアルバム「コントラスト」をリリース。過去最大規模となった全国ホールツアーのチケットは全公演が即日完売となった。 デビュー以来リリースとライブを重ねるほどにその名前を浸透させている。

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